2005年 09月 01日
「外伝」 第七十三話 「馬の骨」
校長先生に伴われて村の有力者の家にあいさつ回りをしました。
最初の訪問先の助役は
「宜しくお願いしますと言われたって、
何処の馬の骨か分かんない人の面倒なんかみられるかい!!」と、
厳しいお言葉でした。卒業前に先生から、
「はじめから地元の学校に勤めるのはよせ。
甘えさせられてろくな教師になれないぞ!かわいい子には旅をさせよと言うだろう」
と諭されました。
これまで大変な時には「馬の骨」を思い出し、何とか頑張れたのではないかと思います。
家を離れて就職とか入学された皆さん。現在は辛くとも、
やがて楽しくなるように頑張ってください。
<これは、今年5月に毎日新聞に掲載された、戦陣の断章著者の奥様のコメントです。
毎日何千名という投稿の中から選ばれたということは、昔の小学校の先生は、
今とは違い地域の名士からも厳しい目で見られており、
生半可な気持ちでは勤まらなかった」という事を知らせたかったという編集者の
考えからだと思います。「でもしか先生」では勤まらなかったのでしょうね。
今日は国民学校の先生として銃後を守っていらした奥様のお話でした。
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| 2005-09-01 00:49
| 第七十一話~第八十話