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「外伝」第七十話 「思い出話」 

 「外伝」が戸伏大隊長の話になり、フツと思い出した「笑い話」があります。
まだマーカス岬に出撃する前、ブッシングという所で警備していた時のことです。
大隊副官であった私に昔話だと言って語ってくれました。

 戸伏さんが、九州の都城連隊の連隊旗手をやっていた時の話です。
連隊の軍旗祭(年一回 連隊あげての無礼講のお祭です)があり、
連隊長以下多数の将兵が演芸会の会場で兵隊さんの演芸を笑いながら見物していました。
来賓で特別出演の芸者歌手「市丸」が最後に「東京行進曲(昭和4年)を軍楽隊の演奏で
歌いました。出だしの前奏はまことに軽快。一同軽く調子をとりながら聴いていました。
 いよいよ歌に入りました。
1 昔恋しい銀座の柳----ここまではよかったのですが・・。
  仇な年増(あだなとしま)を誰が知る・・・と

この時突然「楽長やめろツ!!」の声。連隊長です。
 「けしからん!!」と続き、ついに伴奏の軍楽隊も演奏をやめ、
以後シラーツとなって解散になってしまったそうです。
頑固な職業軍人のなせる笑い話でした。
無礼講の軍旗祭ですから、大目に見てやればいいのに、
戸伏旗手も思ったそうです。市丸さんもさぞ気を悪くしたでしょうに。

この歌の続きは♪ジャズで踊って リキュールで更けて
明けりゃ ダンサーの涙雨  というのです。そして2番に続きます。
当時の唄としてはモダンなもだったですね。 戦場でのひと時でした。 

<この文の意味が解りますか?敵性語の入っている歌詞が原因なのです。
当時英語は敵性語として一部でしか使用されませんでしたので、
頑固な職業軍人のなせる笑い話・・・でした。  by Switch-Blade>                  


 


 
by Switch-Blade | 2005-08-02 16:34 | 第六十一話~第七十話

対戦車手段不十分な場合の防御戦闘

by Switch-Blade
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