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「外伝」 第二十話 「原爆の日のメール」

 原爆記念日がまたやってきましたね。
毎年ながらこれをうらむ言葉が
マスコミから全く出てこないのに腹立たしさを感じます。
 
相変わらず靖国参拝問題がテレビや新聞で話題になっていますが、
どうして政府は毅然と日本の立場を内外に声明できないのでしょう。
広島の秋葉市長の平和宣言は立派でした。
私は、毎年今頃になると言い知れぬ気持ちに襲われます。
自衛隊のプロペラ機の音が昔を呼び起こさせます。
パンパンパンという機銃掃射の錯覚です。

 昭和20年8月13日からは米軍機の爆音がぱたツと聞こえなくなりました。
14,15日も同様で、おかしいなと思ったら終戦詔勅です。
一同大ショックでした。これからが大変。 
自決実行の防止におおわらわでした。
それでも高級将校を始め多くの将兵が自決しました。 
気持ちは分かります。

私達もここで思い留まって今村大将の「復興参加」のための
訓育を受け、部下に指導を行ったのです。
隠忍自重の甲斐あって、翌21年の5月中旬に無事復員を完結しました。
細部は私の著書にも書いてあります。

毎年今頃になるとあのころが偲ばれて心は遥かなる南太平洋に思いを馳せています。
懐かしい戦友も、戦死者は勿論、最近まで澤山病没し淋しくなりました。
なるべく多くの思い出を貴君に伝えようと思っています。
叢書はどのあたりまで進みました?
では・・・。        H・T


原爆の日に頂いたメールである。
負けたから「犬死」と、言う人物が多く存在するが、
負けたから全てであると言い放つのは愚の骨頂である。
復興の為に復員後職にありつけるように教育をする事が如何に大変か!
本土が空襲によって焼野原と化した事は誰もが知っている。
それでも、
もう一度日本を立て直すのだ!

これは現在の日本人が何処かに忘れてきた事のような気がしてならない。

「我々は泣きながら戦っていましたよ」※1
次々と戦友が落とされて行く光景を目にしながら戦う。
この事が一体どれだけ想像を絶する事なのか?
どの戦場でも同じ事が言えるであろう。

再び繰り返さない為に全否定するのは如何なものか?



※1 柳田邦男著「零戦燃ゆ」から引用
by switch-blade | 2004-09-20 16:27 | 第十一話~第二十話

対戦車手段不十分な場合の防御戦闘

by Switch-Blade
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