2005年 05月 01日
「外伝」第五十九話補足
対峙した両軍の配備
戸伏大隊は次のような配備にあった。
右第一線 第二中隊(一小欠)、機関銃一小隊。
左第一線 機関銃中隊(一小欠)、第三中隊の一小隊。
予備 第二中隊の一小隊、大隊砲小隊。
第三中隊の主力は、後方のベンガル、支隊本部地区に配置されていた。
<著者追記>
岬の中央に細い道路があり、わが方から見て道路左側の海には断崖絶壁となり、
右側は海まで湿地帯です。日米両軍とも湿地を避けて布陣しました。
メツセリア飛行場予定地はこの地図ではずっと右方向です。
右第一線は酒井隊
左第一線は道路を挟んで加地隊
佐々隊は予備隊としてずっと後方の海岸寄り、戸伏大隊本部は道路右側で
酒井隊のずっと後方に布陣しました。
酒井隊から大隊本部までは道路を境に右下がりのゆるやかな傾斜です。
一面椰子と雑草のジャングルに覆われていました。
この要図でも判るように、敵第一線戦車群との距離は1~1,5キロですから
敵陣の動きや戦車の音などもある程度聞こえました。
特に夜は遅くまでカタカタコトコトと遅くまでよくやっていました。
両軍とも長期間にらめっこの持久戦です。
昭和19年1月16日 敵もしびれをきらした(?)のか、いよいよ朝から空からと
地上からと一斉に砲爆撃を開始。既報のとおり彼我の激烈な戦闘が開始されたのです。
小さな岬ではありましたが、ニューブリテン島への敵上陸は、
ここが初めてでしたから上層部も重要視していたわけです。
それだけに、われわれもその意を汲んで緊張しました。
<著者から当時の詳細を送って頂きましたので掲載致します。
対峙した両軍の配備と照らし合わせてみてください。>
by Switch-Blade
| 2005-05-01 16:17
| 第五十一話~第六十話