「外伝」第五十九話 「戸伏大隊の防禦編成と小森大隊長の苦悩」

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戸伏大隊の来援により士気旺盛、敵の砲撃によりマーカス半島は青野化された。

当日の小森支隊の損害は以下の通りである。
戦死 六十四名(うち将校三名)
戦傷 五十七名(うち将校一名)
不明 十四名
合計 百三十五名

この間、連日米軍の猛爆にさらされていた小森支隊は、一月十一日以降さらに海上の
連合軍の動きが活発化したため、海岸方面の配備にも苦心しなければならなかった。

一月十一日
いつものように激しい爆撃の後、敵が出撃してきたが撃退
敵の舟艇が海岸を偵察した。敵の上陸に備えて佐々部隊(歩兵百四十聯隊第三中隊)
を、この正面に配置し、ベンガル湾地区の陣地を強化。
一月二十日
更に敵の上陸に対して準備したが、状況の変化は無かった。
昨夜、師団司令部からの通信で、福島部隊の転用を要求してきた。
今朝部署の一部を変更。
中原少尉が1200に帰来し、海上輸送は昨夜異常なく完了した旨を報告、
救われたような気がした。これで暫くの間は糧秣の心配は無くなった。
帰りの便で患者二十名を後送。メッセイアは敵舟艇の砲撃を受けた。
配備変更を一時見合わせる。
一月十三日
メッセイアが砲撃された点から見て、後方増援の必要を感ずるが、
師団司令部は福島部隊をイボギに送れと要求。どうしてよいか解らぬ。
(小森日誌より)

師団司令部の福島部隊抽出の狙いは、小森支隊の後方警戒と糧秣輸送に充てるためであった。少しでも支隊の負担を軽くしようという師団側の狙いも、日々連合軍の強圧に直面している小森支隊にとっては苦痛だったのである。

※参考文献 引用
・戦史叢書 南太平洋陸軍作戦4
・「戦陣の断章」及び同著「マーカス岬の戦闘」
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by Switch-Blade | 2005-05-01 15:25 | 第五十一話~第六十話 | Trackback | Comments(0)