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「外伝」 第十話

マラリアと麻酔について

 マラリアについては、前にも触れたと思いますが、南方戦線では最重要な課題でした。
というのは・・40度からの熱で一日おきにガタガタとふるえがきて
「この世」ではない状態になります。
本にも書いたように当初はアテブリン、アクリナミン、プラスモヒン、ヒノラミンといった予防薬もあったのですが、当然底をつき、蚊帳をつって寝ても蚊はどこからでも入って
きますからマラリアによる被害は南方戦線にはつきものです。
 米軍の方はどうだったか判りませんが、マラリアとの戦いでもあったのです。
三日熱、四日熱とか熱帯熱があり戦力の低下は避けられませんでした。
 次に歯の治療のことですが、勿論今の器具とは比較出来ませんが、
治療台をはじめなんでもありました。
 要は、総てが内地と全く同じということです。
ただ爆撃でふっとばされなにかと不自由だったことは当然でした。
 当時の日本軍の装備は、米軍のそれとは比較になりませんでしたが、
所謂「大和魂」と「天皇の軍隊」で戦ったということでしょう。 
それでも最後まで負ける気はしなかったのですから、
当時の教育の徹底ぶりが判るというものですね。

戦場では「神風」を期待するなどということはありませんでした。


あのような戦闘をくぐりぬけてきた人間が、冷静に現場を見据えつつも
最後まで戦うのだ!と、思わせたものは一体なんであろうか?
「負ける気はしない」!!
著者は当時の教育の徹底ぶりと言ってはいるが、実際・・・
もしも自分がこの戦場で戦っていたら・・・
どのように思っていただろう?
「負ける気がしない!!」
生意気だが自分も同意見である。と、思いたい。 by Switch-Blade


 
by Switch-Blade | 2004-09-11 03:52 | 「外伝」第一話~第十話

対戦車手段不十分な場合の防御戦闘

by Switch-Blade
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