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「外伝」 第九話 九九式小銃にまつわる思い出。 

 私が、見習士官として原隊に帰って間もなく、週番士官を命ぜられた。
夜中に兵隊さんを一人連れて巡察を行った時の話。
営内を巡視していると衛兵に遇った。
 衛兵は、すかさず私に「捧げ銃」の敬礼をし、「巡視中異状ありません。」
「「よーーし。ご苦労」と言い、ひょいと見ると、最新の九九式小銃である。
初めて見たので、「おい ちょっと見せてくれ」といったら、
「はい」といって私に銃を差し出した。するとその歩哨はあわてて私に跳びついてきて、
私から銃を取り上げた。 「よーし それでよい。 ご苦労。」といってその場を去った。
つまり歩哨は、立哨中は死んでも銃を手から離してはいけないことになっている。
 
私は、銃を見たさと歩哨の反応見たさの両方の気持ちで肩書きを悪用した悪さであった。
悪い男でしたね。
 九九式小銃は、これ以後見ることは無かったのである。
戦場では専ら三八式歩兵銃でしたよ。 
 
 <通信機と迫撃砲について、このように答えて頂いた>
 ジャングル内での連絡は、無線か伝令でその時の情勢で変わります。
無線も5号ぐらいだったか?通信中隊(iTL)が担当していました。
伝令が帰路やられる時もありました。
擲弾筒の弾は、手榴弾ぐらいで、筒先から込め、
地上に約45度ぐらい傾斜させて発射します。
ニーモーターなどという言葉は知りませんでしたね。
ニーは膝でしょうから、米軍の兵士は膝にあてて発射したのでしょう。
それでは大変です。野々村軍曹(当時兵長)は、背嚢を胸に背負い、
そこに擲弾筒をあてて発射したのですが。勿論反動で彼はひっくり返りました。
彼は土佐の生まれで勇敢な男でした。これが切っ掛けで味方が勇気づけられ、
慌てふためく米軍を追い払い、戦車に飛び乗り手榴弾を天蓋からぶちこんだりしました。
戦車は目が見えなくなり、あちこちで座礁したり引き返したりして、
結局追っ払ったというわけです。この戦闘で彼は2階級特進して軍曹になったのです。
私らも前述のように金鵄勲章の候補(殊勲甲)になった次第です。
 真野五郎中将は明治の生まれですから達筆で候文などが使えるのですね。
私も感心してしまうほどとても達筆な方でした。

 

人間どんな場所or会社にいようと、勇気を試される事が頻繁にあると思う。
その際にどのような行動を取るか!これが問題である。
どうだろう?自分はきちんと生きているのだろうか?自分にこう問いただしてみる。
曖昧に流して楽を取る事をよしとするか?
駄目なものは駄目だと言える勇気を持つべきか?
どちらにしてもそれぞれの人により簡単な事ではないはずである。
もしかしたらどちらにも当てはまらない方法があるのかも知れない。
さて、皆さんはどのように思われるのか?  by Switch-Blade

 「外伝」 第九話 完
http://www.yokohamaradiomuseum.com/
通信機について参考になれば・・・
by Switch-Blade | 2004-09-11 03:24 | 「外伝」第一話~第十話

対戦車手段不十分な場合の防御戦闘

by Switch-Blade
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