2005年 03月 03日
「外伝」第五十二話 「爆煙」
マーカス岬方面
上陸兵力
第112偵察連隊戦闘団(歩兵二個大隊、砲兵一個大隊、工兵一個大隊、工兵一個中隊、高射機関砲二個中隊、その他)予備兵力 歩兵第158連隊第二大隊。
任務
グッドイナフ島から発進、12月15日アラウエ(マーカス岬)に上陸し、
1、軽易な海軍施設のための地域を占領。
2、イトニ河谷がグロスター岬戦の補給路として使用できるか否か偵察。
海上輸送、輸送
海上輸送は高速船によることとし、LSD一隻、豪軍輸送船一隻、APD二隻充当。爾後の補給はフィンシからLSTによる。上陸地点はリーフのため、水陸両用トラクター大隊の一個中隊が配属された。LVT-1(名称 アリゲーター)29隻とLVT-2(バッファロー)10隻を有す。またアラモ軍からも工兵舟艇海岸連隊の一部が配属された。海上援護と上陸支援のため、駆逐艦10隻その他哨戒艇、駆潜艇等が充当された。
航空支援
アラウエ(マーカス岬)に対しては日本軍に警戒させないために、進攻直前まで攻撃を避ける方針がとられた。
こうして、昭和十八年十二月十四日早朝から同地区に激しい空襲が行われ、マーカス岬一帯は爆煙に包まれた。マーカス岬に対する攻撃がいよいよ開始されたのである。
追記
LSD ドッグ型揚陸艦
LST 戦車揚陸艦
APD 側方偵察レーダー
LVT 水陸両用装軌車(揚陸強襲艇)
※参考文献 引用
・戦史叢書 南太平洋陸軍作戦4
・戦陣の断章ならびに同著者作成小冊子「マーカス岬の戦闘」
by Switch-Blade
| 2005-03-03 19:01
| 第五十一話~第六十話