2005年 02月 25日
「外伝」第四十九話「要衝ダンピール海峡、マーカス岬の戦い」
第六十五旅団主力の輸送は、月暗期を選んで行う駆逐艦輸送の関係で延引し、主力である歩兵第百四十一聯隊の進出は、その第一大隊が六月下旬、残存兵力が七月下旬から八月上旬となった。また駆逐艦の搭載に洩れた一部の人員機材は更にその後逐次主力に追及することとなり、最後の追及者が聯隊長の掌握に入ったのは十九年初め、聯隊のタラセアに向かう転進を開始した後であったとされる。当時の第六十五旅団の主要職員は以下のとおり。
- 旅団長
- 真野五郎中将(24期)18・6・15、41D長に転出
- 岩佐俊少将(22期)18・6・15~18・7・26、6iB長に転出
- 松田巌少将(28期)18・10・29着任
参謀
- 大島廣治中佐(32期)
- 副官 玉置正雄少佐(35期)
歩兵第百四十一聯隊(二個大隊、野砲中隊、聯隊砲小隊、通信中隊)
聯隊長
- 中島正司大佐(28期)18・6・18転出
- 片山憲四郎大佐(28期)
第一大隊長
- 戸伏長之少佐(44期)
第二大隊長
- 立川鴻一中佐(32期)18・8・1転出
- 向井豊二少佐(49期)
第六十五旅団工兵隊(二個小隊及び器材小隊)
- 隊長 堀地芳馬少佐
第六十五旅団通信隊(半部欠)
第六十五旅団野戦病院(半部欠)
岩佐旅団長の転出に伴い当時まだラバウルにいた着任早々の片山大佐が、急遽軍旗を奉じて海軍機でツルブに飛び七月三十日、折から出発途上の岩佐少将と飛行場で慌しい対面を行い、旅団長代理としてその指揮を継承した。そのころの旅団配置は、歩兵第百四十一聯隊第一大隊をブッシング、一個小隊程度をウインボイ島に派遣したほか、主力はツルブ付近に位置していた。
※参考文献 戦史叢書 南太平洋陸軍作戦4 引用
by Switch-Blade
| 2005-02-25 03:53
| 第四十一話~第五十話