2004年 09月 06日
戦陣の断章 「外伝」
偶然なのか必然なのか、2年ほど前から親しくして頂いている大先輩がいる。
その方は本を自費出版されており、
タイトルは「戦陣の断章」である。
よくある血なまぐさいだけの戦記物でも、嫌な思いばっかりの回想物でもない
青春真っ盛りの20代前半、当時の健康男性なら誰もが経験した軍隊生活の
ほとんどを戦場ですごして来た著者は、日本人としての誇りを忘れず
ニューブリテン島での戦闘を戦い抜き、
現在は83歳になられ御夫婦共に健在である。
ここではその著者とメールや手紙、またお逢いした時にお聞きした
貴重な資料や体験談をシリーズとして紹介しようと思う。
勿論戦時中のことゆえ悲惨な話や壮絶な戦闘シーンも出てくる。
しかしながらまるで戦場を感じさせない、美しく悲痛な場面もある。
戦力の差がはっきりと出てき始めた昭和17年、
ジャングルを上官と部下と共に戦い抜き、まさしく九死に一生を得て
帰還した経験談を纏めた著書に私は何度も涙を流してしまった。
「戦争はもうこりごりだ」著者は言うが、
そこには日本人として最後まで戦い抜いた誇りを壮絶なほどに感じてしまう。
やさしい目の奥に私は日本男児の心意気を垣間見た気がする。
なんと著者はPCを自在に扱い、自分とのやり取りの80%はメールによるものである。
時より興味深いサイトなどを紹介して頂いている。
メールのやり取りは現在300通をゆうに超えている。
自分も日頃から誇り高く粋に生きたいと願っているが・・・(中々うまくは行かないがね・・・)
続く
「戦陣の断章」HPはこちらから
戦陣の断章
by Switch-Blade
| 2004-09-06 00:42
| 「外伝」について