「外伝」 三十六話 「南雲詩」

 力尽きて倒れる者は、概ね100メートルに一人であったといわれ
転進完全終了まで実に六ヶ月を要した。
これを、「カ号作戦」と称する。
第十七師団曰く、
「ラバウル上空に友軍機なく、港湾にまた艦船なし。
我が軍の転進は敗退に非ず。ニューブリテン島最後の救援にあり」

歩兵第141連隊(連隊長片山大佐)に所属し、この戦闘に参加、
ツルブ、ラバウル間3百里を転進した、梅岡学州氏によれば、
ツルブに敵が上陸以来、激戦一ヶ月の後、
連隊長以下部隊全員、武人の本懐を遂げるべく
1月23日、連日の豪雨はやもうともせぬ中を、
玉砕を期していよいよ最後の総攻撃に移らんとし、
まさに焼かれんとする軍旗に対して決別の敬礼を行った。

連隊長以下なみいる将兵の目から熱い涙が溢れ、一通一通の無電に接した。
これぞ意外にも
       
     ラバウル決戦に備えよ

     第八方面軍司令部よりの命令であった

 戦陣の断章著者の戦友 元陸軍軍医古守氏の著書
南雲詩から引用

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by switch-blade | 2004-11-26 03:19 | 第三十一話~第四十話 | Trackback | Comments(0)