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1等駆逐艦「三日月」と「有明」

われわれ陸軍部隊を上陸させるべく、ツルブ沖で停泊して縄梯子を下ろし、
早く早くと急かしていた1等駆逐艦「三日月」と「有明」の乗務員。
縄梯子から数人が同時に降りることは、揺れるため思ったほど簡単ではない。
何とか敵機に発見されないうちに海中に飛び降りて、
ツルブのジャンブルに上陸し、「有難う!!」と大声で礼を言った。

聞こえるべくもなく駆逐艦は沖に向かって帰って行った。
 
その両艦は、「昭和18年7月28日に帰還途中、グロセスター岬沖で座礁し、
ノースアメリカンB25に攻撃されて撃沈されたという。」と戦陣の断章に記した。
執筆当時、その筋から得た情報に基づいて記載したものである。

今、インターネットという便利な情報手段があり、この両艦について検索してみた。
なんと!両艦とも「昭和18年7月28日にグロセスター沖で撃沈された」とある。

われわれを下ろして帰還する途中で・・。
 
執筆した時の情報の裏付けを戦史叢書やインターネットでも得る事が出来る。
つまり真実だったのである。
 
今、改めて、あの時のことを振り返ると、ゾッと冷汗の出る思いである。
我々の乗った駆逐艦が、沖合いを航行中または上陸の際に敵機に発見されていたら・・・。
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著者は私に対し常にこのように言っている。

「我々を輸送してくれた艦が・・・と思うと胸が締め付けられる」
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これは私達にも十分に想像出来る

    by Switch-Blade
by Switch-Blade | 2007-01-20 13:03 | 「外伝」ニュース

対戦車手段不十分な場合の防御戦闘

by Switch-Blade
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