2005年 03月 02日
[外伝」第五十一話 「何故、マーカス岬の占領を決定したのか?」
ガスマタ作戦決行には十分な航空支援が期待できないことから作戦を変更し、これに変わる作戦としてマーカスを占領することとなる。(外伝 第五十話参照)米軍の情報によると同地は日本軍の抵抗も少なく、航空支援も容易であり、空軍のためのレーダー基地としての価値が有ると共に、海軍の為の魚雷艇基地に適すると考えられていた。
また、日本軍のグロスター岬に対する増援の為の足場を奪い、その防禦兵力を吸引することも考慮されたといわれている。
十二月三十日発令のアラモ軍令によると、第126連隊戦闘団は軍予備に戻り、ウッドラーク、キリウイナ警備任務から開放された第112騎兵連隊がマーカス岬に指向されることとなった。そして、同地攻略は十二月十五日と決定されたと記されている。
次号は連合軍の計画細部にも触れてみることにしよう。
※参考文献 引用
・戦史叢書 南太平洋陸軍作戦4
・「戦陣の断章」(出版物)ならびに同著者作成小冊子「マーカス岬の戦闘」
by Switch-Blade
| 2005-03-02 23:40
| 第五十一話~第六十話